見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全建】 女性2人が最優秀賞／技術研究発表会を開催
2023/12/01業界動向
建設メール
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優秀事例発表者達と奥村会長（前列左から２人目）
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全国建設業協会（全建）はこのほど、「2023年度技術研究発表会」を東京都中央区の鉄鋼会館で開催した。11事例の発表があり、最優秀賞には高度技術部門の沼田土建（群馬県）・吉田美由紀氏による「災害復旧工事における生産性向上のための革新的技術の活用」、創意工夫部門では清水建設関西支店（大阪府）・萩沙智子氏による「紙素材を用いた防音装置による騒音対策」が選出され、女性2人の受賞となった。
高度技術部門の吉田氏は、ICT施工などで障害となる劣悪な通信環境の現場における改善と遠隔臨場が主要な取り組み。衛星通信や指向性無線通信システムなどを活用した。また遠隔臨場の映像を利用した現場情報ポータルの制作やAIを活用し水位計をモニターする災害警報システムの構築なども行われた。
萩氏は、安価かつリサイクルできる紙素材の防音装置を活用し、阪神高速3号神戸線通行止めによる大規模修繕工事において発注者に十全な騒音対策を実施できた旨の承認を得て、夜間のケレン作業を実現。これにより工期短縮に成功した。環境に配慮したSDGsを意識しつつ、現場でも重量が軽く、女性でも設置作業に従事できることが特長とされる。
奥村会長は「今回の研究発表会の選考は激戦となった。最優秀賞を受賞した2社の取り組みは先進的で素晴らしいもの。これからも広がりを見せていってほしい。それ以外の発表内容も本当に最優秀賞と紙一重の優れた内容ばかりだった。今後も新しい技術開発に挑戦し続けてもらいたい」と総評した。
