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【施設管理】 ロボット使い監視／12日に本省で点検デモ実施
2023/12/06建設時事
建設メール
国土交通省は遠隔地にある無人施設を対象に、ロボットによる自動・遠隔操作による遠隔監視の試験を行う。12日にはデモを国交省11階のインフラDXルームで開催する。本格運用となれば、山岳地や離島といった遠隔地での機器故障など異常があった際の現地確認について、省人化など効率化が図られる。試験は年度末までに行われ、2024年度以降は異なるパターンの試験などに取り組む考え。
電気通信技術ビジョン4の施策・リモートメンテナンスの取り組みで、DXの一環として施設の維持管理の省人化、効率化、迅速化へ向け、ロボットによる遠隔監視の検証を行う。今回の点検や障害対応を想定した動作試験を経て、山岳地や離島など遠方の無人施設で試験を実施する。移動するロボットがカメラにより画像を監視室など有人施設へ転送、スイッチを入れるなど簡単な操作であればアーム（腕）を動かして対応できる。
日常的な施設の点検や遠隔での現場確認が可能となる。従来は設備障害が発生した場合、技術者が現地へ確認に行き、交換部品などを準備してから技術者が再び赴き修理対応してきた。
ロボットによる遠隔確認が実現すれば、技術者は修理対応の1回現地に行くのみとなり、対応の迅速化、人員の拘束時間減少（省人化）となる。例えば山間部の場合、事務所から現地まで往復80km（車移動）＋7km（徒歩）で約6時間かかっていたのが2回から1回に減るとすれば生産性向上につながる。
また、積雪や災害による道路通行止めなど、技術者が現地に行けない場合も確認をとることができ、迅速な対応に結び付く。
使用するロボットはugo社製のugo Pro。年度内に行う試験は山岳部の無人施設1カ所を予定している。
