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【11月度建設業倒産】 11カ月連続で増加／東京商工リサーチ調べ
2023/12/12業界動向
建設メール
東京商工リサーチは、2023年11月の建設業倒産状況をまとめた。負債額1000万円以上の企業倒産は145件（前年同月比46・46％増）で11カ月連続で前年同月を上回った。11月度としては2年連続で前年同月を上回った。新型コロナウイルス関連の倒産は28件だった。負債総額は118億9200万円（同54・46％増）で2カ月連続で前年同月を上回った。
業種別では、中分類で総合工事業60件、職別工事業51件、設備工事業34件の内訳。小分類では建築工事業22件、土木工事業18件、とび・土工・コンクリート工事業と管工事業が各16件、その他の職別工事業12件、木造建築工事業11件の順。
原因別では、受注不振（販売不振）が96件（前年同月比29・7％増）。次に既往のシワ寄せ（赤字累積）が28件、他社倒産の余波7件、放漫経営と運転資金の欠乏が各4件。
負債額別では、10億円以上の大型倒産は1件。1億円以上5億円未満が27件（同58・8％増）、1000万円以上5000万円未満36件（前年同月比125・0％増）、5000万円以上1億円未満30件（同66・6％増）と続いた。
地区別では、全国9地区のうち関東と北陸を除く5地区で増加、2地区が減少した。
今後については、人手不足が足かせとなり業績回復の遅れも懸念されるなか、手元資金が枯渇した中小・零細企業を中心に、年末から年度末に向けて倒産が一段と増加する可能性が高まっている、としている。
◎帝国データも増加
また、帝国データバンクが発表した2023年11月度の企業倒産集計によると、建設業は141件発生し、前年同月比で37件増加した。内訳は、職別工事業が同比19件増、総合工事業が同比14件増、設備工事業が同比4件の増加だった。
