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【高速道路TNなど】 区画柵11km設置へ／暫定2車線の正面衝突防止
2024/02/15建設時事
建設メール
国土交通省は暫定2車線の高速道路で、長大橋梁とトンネル区間の区画柵を正面衝突事故の防止対策として試行している。2024年度以降に長大橋梁32カ所（約10km）、トンネル6カ所（約1km）で試行的な設置を予定している。関東甲信越地域では、東富士五湖道路で長大橋梁（約0・2km）、中部横断道も長大橋梁（約1km）があがっている。
8日の技術検討委員会で説明があった。区画柵の設置は21年11月までに長大橋梁4カ所、トンネル2カ所で完了、23年度は圏央道などで長大橋梁7カ所に設置済みとなっている。設置しているのは、実車衝突実験で小型車・大型車が基準をクリアしたセンターパイプとセンターブロックの2技術について。
24年度中に設置予定の残る試行設置箇所の施工を進める。試行箇所の効果検証を進めるとともに、トンネルについては消防・警察との緊急時対応訓練を実施する。
24年度末ごろに次回委員会を開催し、長大橋梁への設置で各評価項目で問題がないことを確認できれば、本格設置へ移行する。トンネルは評価項目を確認、緊急時対応含め消防・事故復旧などの検証をする。さらなる展開（C、D等級）または、試行設置の拡大（B等級以上）を見込んでいる。
なお、トンネルには等級がある。等級別に非常用設備の設置基準が異なり、非常用設備が片側設置となるため、設備利用者が上下線を横断する時に支障となる可能性がある。対応方針として、C、D等級トンネルは開口部などの設置検討、B等級以上は試行設置箇所の事故発生時等の対応や消防・警察と緊急時対応訓練を検証して、試行の設置拡大および開口部の構造等を検討する。
開口部は、人道開口部としてストレッチャーや車いすなどの通行も考慮し、1m幅で設置する。緊急時の車両横断部として300～400mごとに20m幅での開口部を想定。設置基準がなく、慎重な検討が必要とした。
