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【BIM／CIM】 作成要領改訂などへ／職員アンケで課題抽出
2024/02/27建設時事
建設メール
国土交通省はBIM／CIMの原則導入を受けて、各地方整備局で活用経験のある職員を対象にアンケート調査を実施した。成果品の活用方法や効率的になったことや、非効率になったものなどを尋ね課題を抽出、今後の活用につなげる。非効率と感じる部分は作成の手間と時間。2024年度からは積算分野も入ってくることから、課題対応は急務。3次元成果物作成要領の改訂、3Dから2Dを作成できる業務の試行など、非効率になったと感じた内容を優先的に対応する。
アンケートは地方整備局の出先事務所の課長、主張所長以下の職員が対象。23年12月に行った。
今後、改善すべき対象となる非効率になったものの第1位は、モデル作成に手間（時間、費用、人）がかかる、で33％を占めた。次いで、基準要領が多く、把握するのに多くの時間が必要25％、現状では2次元図面と両方を作成する必要がある16％が多かった。また、モデルには寸法表記がないため、モデルの妥当性の確認に時間がかかるは3％で一定数はあった。
今後の対応のうち、2Dと3Dを作成する必要がある上、連動していないため手間暇がかかる点、3Dモデルに寸法表記がなく確認に時間がかかることに対しては、連動できるよう3Dから2Dを作成できる業務を試行する。
基準類については、適用目的、求める成果物を明らかにするため、成果物作成要領を見れば最低限分かるよう改訂する。
整備局主体で人材区政センター等を活用して研修機会は増えているが、さらに、平時からDXデータセンターを活用し常時3Dモデルを加工・編集できる機会を拡充する。
なお、年度が明ければ受注者側のアンケートも実施する構え。
主なアンケート結果は次の通り。
【回答者自身のスキル】
半数となる51％が自ら操作はできないが受注者に指示はできる状況だった。次いで多かったのは自らモデルを閲覧できる31％。自らモデルの内容を確認できる、修正や簡単なモデルの作成までできるは、合わせて6％。閲覧以上のスキルのある職員は少ない。
【モデルの活用】
関係機関協議が21％、地元説明で20％が活用している。予算要求や維持管理、事業監理での活用はいずれも4％以下。なお、業務未完了の段階も含め活用していない・できていないが26％で最多だった。アンケート実施時期に左右された感がある。
【効率的になったもの】
合意形成がスムーズになったが過半数を占める。受発注者間28％、関係機関協議21％、所内説明16％の内訳。ほか気になる箇所を容易に作成できるが12％だった。
