見たもん勝ち ～建設業応援団～
【日建連】 業界の課題に対応／2024年度総会を開催
2024/04/26業界動向
建設メール
 |
|
多数の企業が参加した
|
日本建設業連合会（日建連、宮本洋一会長）は26日、東京都千代田区のホテルニューオータニで2024年度定時総会をハイブリッド形式で開催した。24年度の方針として時間外労働上限規制への対応や請負契約の改善など、建設業の働き方改革と経営環境改善など、課題解決へ注力する姿勢を示した。
宮本会長が一番に挙げたのは、時間外労働の上限規制に適応した働き方改革の推進。「23年度から民間工事を対象とする適正工期確保宣言に基づき、現場の4週8閉所と週40時間稼働を原則とした、適切な工期の確保に取り組んでいる。会員企業には一層の取り組みをお願いする」と呼び掛けた。
次に掲げたのは請負契約改善による受発注者間の対等な関係の構築。「今国会に建設業法改正法案が提出されている。資材の価格変動リスクに対し、請負代金などの変更方法を契約書記載事項とすることや、民間工事発注者に対し、受注者が契約変更協議を申し出た場合、協議に応じることを努力義務とすることなど、大きな意義がある改正案。運用の具体化に向け、日建連は意見の発信などに努める」と語った。
また、防災・減災、国土強靱化、インフラ老朽化対策などの公共投資推進に関して、国土強靱化実施中期計画の早期策定と現行計画以上の予算額確保を働き掛ける。技能労働者の処遇改善による担い手確保に向けた取り組みの推進では、協力会社への要請、CCUSの公共工事における義務化要望など、主要な施策を説明した。
役員の一部改選では、熊谷組（東京都新宿区）で社長交代があったため、同社の上田真代表取締役社長が環境委員長と基本政策審議会委員に選任された。ほかにも理事6人が交代となった。委員長には3人が新たに就任した。
新任委員長は次の通り。※敬称略
▽環境委員長=上田真（熊谷組、社長）
▽けんせつ小町委員長=井上和幸（清水建設、社長）
▽海洋開発委員長=大林東壽（東洋建設、社長）
