見たもん勝ち ～建設業応援団～
〈日々の栞〉 建設業のイメージアップ
2024/05/16コラム
日々の栞
▼建設業界では建設業のイメージアップを図るため、現場作業で着用する作業服を魅力的なデザインに変更したり、イメージアップポスターを作成するなどさまざまな取り組みを行っている
▼2023年に、ある企業が全国の大学生1000人を対象に実施した建設業界イメージ調査の結果を公表した。建設業界のマイナスイメージは何か、との問いには「残業・休日出勤が多い」と回答した学生が364人で最も多かった。第2位は「給料が低い」（259人）、第3位が「清潔感がない」（195人）だった
▼一方、建設業界のプラスイメージは何か、との問いで最も回答が多かったのが「スキルが身に付く」（348人）。第2位が「社会貢献度が高い」（330人）で、第3位に「安定感がある」（305人）と続く
▼工業高校を卒業し官庁に就職した若手職員に、建設企業ではなく官庁に就職した理由を聞いたことがある。若手職員は休日にかかわらず仕事をしていた工事現場を見て「休日がしっかりと取れる官庁に就職した」と本音を口にした。知人にも建設業のイメージを聞くと「夏の暑い時期や冬の寒い時期にも屋外で働いていて大変な仕事」と答えた
▼建設業界のマイナスイメージは、業界の課題となる人手不足にも直結しており、いかにイメージアップを図れるかがカギを握る。幼児から大学生まで幅広い世代に建設業が魅力的な仕事であることを認識してもらう必要があり、各世代にどのように魅力をPRしていくかが重要となる。いつの日か将来就きたい仕事ナンバーワンに建設業がランクインすることを願っている。（群馬・KS）
