見たもん勝ち ～建設業応援団～
【道の駅】 自由度高い施設配置など／今後の取り組み方向性案示す
2024/06/11建設時事
建設メール
国土交通省は2020年度から進めている道の駅第3ステージの取り組みで、今後の方向性案を示した。地方創生・観光を加速する拠点としてのさらなる発展と、能登半島地震を踏まえた防災機能の一層強化の2つで、それに伴う制度構築などを位置付け。また、自由度の高い施設配置などの「しかけ」も求められている。
道の駅におけるさまざまな取り組みから、第3ステージの戦略的な推進へは▽必要な施設を自由度高く配置していく仕組み、時代に合った施設構成を可能にするための登録・案内要綱の見直し▽まちと一体で戦略的に進めている道の駅へ適切な支援ができる仕組み、体制整備―を必要としている。
地方創生・観光に関しては、まちぐるみでの戦略的な課題解決に向け、人中心の道の駅の実現、まちづくり関連制度との連携、多様なモビリティへの対応、ドローン配送への対応があげられる。
まちぐるみの体制構築や、リニューアルを好機とした取り組みの推進、自由度の高い施設配置、時代に合った施設配置への更新といった戦略的なしかけの構築と実現。
地域スケール・広域スケールでの連携として、地域生活圏構想への対応、バスタと着地型観光を連携させるハブ機能の充実、物流2024問題に対応する休憩機能の強化をあげた。さらに、全国ネットワークを生かした現場支援を行う。
制度面として、戦略的連携を実現するために必要な自由度の高い施設配置を可能にする運用や制度構築、時代に合わせた道の駅登録・案内要綱の見直しなどが必要としている。
一方、防災機能の一層の強化へは、必要な資機材の充実や駐車場拡大等のハード整備といった防災道の駅同士のネットワーク化。災害時の連携オペレーションの充実として、民間保有の高付加価値コンテナとの連携など。さらに、陸海空からの支援拠点としての道の駅活用と平時における周辺地形もデータ化・オープン化といった迅速な支援体制を求める。制度面では、戦略的な防災道の駅の配置と追加選定などを位置付けた。
