見たもん勝ち ～建設業応援団～
【JAPIC】 林業資源の活用目指す／循環型産業実現へ政策提言
2024/06/11業界動向
建設メール
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要望書を手にする青山長官と酒井委員長（右）
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日本プロジェクト産業協議会（JAPIC）森林再生事業化委員会の酒井秀夫委員長（東京大学名誉教授）は10日、林野庁を訪問し、青山豊久長官へ政策提言書を手交した。提言書は「JAPIC政策提言2024～伐って、使って、植える 循環型産業の実現に向けて」の主題で、林業資源を活用し、循環型産業としての確立を目指すもの。
具体的には▽循環型・次世代林業の推進▽林業DXの推進▽林業基盤整備と防災対策▽国産材利用の促進に向けた取組―の4項に大別される。災害被災木の迅速な処理と有効利用、大規模自然災害に備えた木材資源の社会的備蓄、JAS規格改正を受けた異樹種修正材の利用拡大などが盛り込まれている。
青山長官は要望書を受け取り「特に木材資源の社会的備蓄などについて、将来的に検討したい。担当の部署と相談していく」とコメントした。
酒井委員長は「24年は特に令和6年能登半島地震を踏まえて、林業基盤整備と防災対策を重点とした。迅速な応急住宅の設営や被災地の自力再建を支援するため、木材資源の備蓄は重要な施策になる」と解説した。
