見たもん勝ち ～建設業応援団～
【安藤ハザマ】 1日2サイクル製造へ／低炭素向上させセグメント
2024/07/01特集企画／ＰＲ
建設メール
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セグメント製造の様子
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安藤ハザマ（東京都港区、国谷一彦代表取締役社長）と安藤ハザマ興業（東京都江東区、田渕勝彦代表取締役社長）は、主に中小口径のセグメントを対象に、早強性混和材の使用などで1日2サイクル製造可能な低炭素型セグメントの製造方法を確立した。これまでの製造効率を保ったまま、製造時のCO2排出量を従来と比べ最大75％削減したセグメントを製造することが可能となった。
セグメント製造では、セメントを高炉スラグ微粉末などに置き換えCO2を削減している。しかし、スラグ置換率が高くなるほどコンクリートの強度発現が遅れ、型枠を外すまでの時間が余計に必要になる傾向がある。低炭素型セグメントを1日2サイクルで製造するには、強度発現の遅れを抑え、コンクリート打込み後約6時間で型枠の取り外しを可能とする強度の確保が課題だった。
確立した技術は「蒸気養生の最適化」と「早強性混和材の使用」の2つ。
コンクリートの蒸気養生は、前置き時間、昇温速度、最高温度などの温度履歴を調整しながらコンクリートの強度発現を促進する養生方法。今回、コンクリート打込み後の作業性および脱型強度を確保するための最適な温度履歴を見出している。
早強性混和材は、デンカ社製の環境負荷低減型早強性混和材「DENKA FASTRONG」を使用。エトリンガイト生成とポルトランドセメントの水和促進作用により、コンクリートの強度発現を促進する。
今後は、低炭素型セグメントの製造を通して環境負荷の低減に貢献できるよう、実用化を推進する。
