見たもん勝ち ～建設業応援団～
【第3次担い手3法】 対策強化図る／著しく短い工期で
2024/09/02建設時事
建設メール
第3次担い手3法の関連で工期ダンピング対策が強化される。これは、注文者および受注者の双方で行われるもので、著しく短い工期で請負契約を締結した場合、発注者に対しては国土交通大臣等から「勧告・公表」の措置がとられる。また建設業者（注文者・受注者とも）に対しては国交大臣等から「指導・監督処分」が行われる。
中央建設業審議会による「工期に関する基準」を作成・勧告があり、まず受注者側には▽材料費等記載見積書を作成するよう努力義務▽工期に影響を及ぼす事象で認識しているものは契約締結までに通知する義務▽工期に影響を及ぼす事象が発生したときには工期変更の協議を提案可▽通常必要と認められる期間に比して著しく短い工期による請負契約の締結を禁止―を新たに行うことになる。また、工事を施工しない日や時間帯の定めをする時は契約書面に明記することは現行規定のまま。
一方、注文者は▽受注者の交付した材料費等記載見積書の内容を考慮するよう努力義務▽受注者から事前通知に基づく工期変更の協議のあった場合に誠実に応諾努力―が今回改正で位置付けられた。また、工期に影響を及ぼす事象で認識しているものは契約締結までに通知する義務や、工事を施工しない日や時間帯の定めをする時は契約書面に明記、通常必要と認められる期間に比して著しく短い工期による請負契約の締結を禁止は現行規定通り。
材料費等記載見積書は価格だけでなく工程ごとの作業および準備の日数の記載が必須となる。注文者はその内容を考慮することになる。
工期に影響を及ぼす事象については、主要資材価格高騰、資材納入遅延等に関する情報などが対象となる。
【ちょこっと補足】
記事中に、注文者、発注者、受注者の言葉が出てくる。発注者は元請け企業に工事を発注する者、施主ということ。受注者は受注した者だ。注文者は下請け企業などへ注文する者のこと。工事は発注者が発注し、元請け受注者が請け負う。一次下請に出す場合は、元請け業者が注文者となって、一次下請けが受注者。さらに二次下請けに出す場合は一次下請けが注文者になり、二次下請けが受注者になる。
記事中に、注文者、発注者、受注者の言葉が出てくる。発注者は元請け企業に工事を発注する者、施主ということ。受注者は受注した者だ。注文者は下請け企業などへ注文する者のこと。工事は発注者が発注し、元請け受注者が請け負う。一次下請に出す場合は、元請け業者が注文者となって、一次下請けが受注者。さらに二次下請けに出す場合は一次下請けが注文者になり、二次下請けが受注者になる。
