見たもん勝ち ～建設業応援団～
【標準労務費設定】 設定職種など充実へ／先行職種は改定検討
2024/09/04積算・資格news
建設メール
国土交通省は2025年度予算の概算要求で、標準労務費設定のための工事費内訳調査・分析事業に7000万円を求めた。ワーキンググループによる検討はこれからだが、25年度は設定職種・工種の充実とともに、先行して設定する職種・工種の改定等の検討を行うとした。
労務費の基準は第3次担い手3法のうち改正建設業法で、中央建設業審議会が作成し勧告することが位置付けられている。基本問題小委員会は、公共工事設計労務単価×公共工事積算基準の労務歩掛等（人・日）により算出することを検討すべきと中間とりまとめで示している。
国交省は23年度補正予算で直轄工事を対象に、職種・工種ごとの規格・仕様について設定されている労務歩掛に関する標準的な職種・工種、規格・仕様の調査・分析を実施。また、国交省直轄工事で施工実績がない個人住宅の建築等といった職種・工種における「労務費の基準」設定に向けた検討や、先行して設定する職種・工種における改定等に関する検討が必要となっている。
25年度はワーキンググループの運営とヒアリングを実施する。労務費の基準の作成に向けた基本方針や作成方法、実効性確保について検討するためのワーキングを運営。業界団体等へのヒアリングを実施する。
調査・分析に関しては▽民間建築工事等での請負契約内容や請負金額に占める労務比率等▽労務費の基準の改定に必要な事項等―について実施。調査・分析の結果を踏まえた労務費の基準の素案の検討を行う。
