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【粘り強い堤防】 カゴ枠法面工など4技術／技術比較表を公表
2024/11/11建設時事
建設メール
国土交通省は「粘り強い河川堤防」の技術開発で、越水に対する性能等が一定程度確認された4技術について技術比較表を公表した。4技術は▽カゴ枠法面工▽改良型被覆ブロック等を用いた表面被覆型の堤防強化技術▽透気防水シート「ブリーザブルシート」▽越流対策型布製型枠工法―。
粘り強い河川堤防は、令和元年東日本台風で122カ所の決壊で越水が原因と推定されたことから、越水した場合でも決壊しにくく、堤防が決壊するまでの時間を少しでも長くするなどの減災効果を有するものとして関係業界団体・民間企業等と連携して研究してきた。2023年3月に技術公募を開始、第三者機関の評価がA、Bの技術が公表対象になっている。
カゴ枠法面工は、日鉄建材が提案。河川堤防の裏法肩から裏法面部および裏法尻部に吸出し防止材を布設し、その上に溶接金網によるカゴ枠を組み立て、カゴ枠内に石詰めするもの。
改良型被覆ブロック等を用いた表面被覆型の堤防強化技術は、共和コンクリート工業・建設技術研究所の提案。河川堤防の裏法面を「吸出し防止材＋コンクリートブロック＋覆土」で被覆するもの。
透気防水シート「ブリーザブルシート」は、太陽工業・京都大学によるもので、河川堤防の裏法面を軽量な透気防水シートで被覆するもの。
越流対策型布製型枠工法は、旭化成アドバンス・大嘉産業・太陽工業が応募した技術。河川堤防の裏法面を「透気防水シート＋越流対策型布製型枠（補助工法）」で被覆するもの。
比較表は国交省ホームページで公表している。
