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【土木学会】 地中木材の利用拡大／1月にシンポジウム開催
2024/11/13業界動向
建設メール
土木学会（佐々木葉会長）の木材工学委員会は、国際緑化機構との共催で2025年1月20日に土木学会本部講堂で、地中木材利用シンポジウムを開催する。ハイブリッド形式で、時間は午後1時から午後5時10分まで。定員は現地参加70人、オンライン形式500人、土木学会の会員でなくても学会のホームページから申し込みできる。軟弱地盤対策として木材を地中に打設し活用する技術について、カーボンニュートラルの達成に向けた有効性や、工法の技術的な発展、好事例などについて学ぶ。
林野庁木材産業課の中村誠課長補佐による「木材による炭素貯蔵・排出削減効果を高めるための施策について」、国際緑化推進センターの田中浩技術顧問による「木材の炭素貯蔵に関する国際的な動向」、東日本旅客鉄道の水野弘二主務の「100年以上前に打設された東京駅の木杭の事例」などの講演が予定されている。
木材を地中に打設し、軟弱地盤対策として活用する技術は、土木・建設分野において、多くのメリットを有していることが明らかになってきた。樹木が大気中から吸収・固定した炭素を極めて長い期間貯蔵できることから、2050年までのカーボンニュートラル実現や気候変動緩和策の1つとしても注目され始めている。
炭素貯蔵効果を評価する仕組みがない、木材の地中利用技術の認知が広がっていない、まだ技術開発の余地が大きいなど、普及への課題を発信するとともに、木材の地中利用拡大推進を目的としている。
