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【全国建設青年会議】　意識を変革し行動を／第29回全国大会を開催

2024/12/09業界動向

建設メール

課題解決へ決意語る辻広会長

　全国建設青年会議（辻広昌平会長）は6日、第29回全国大会を都内のリーガロイヤルホテル東京で開催し、約520人が参加した。大会のテーマは「シン・建設青年人～意識を変え、行動を～」。全国の建設青年人たちが意識を変え、各地域で行動し、積み上げることを呼び掛けた。新企画の「シン・建設青年人」では各ブロックで選出された個人・団体が地域の活動事例などを発表した。

　辻広会長は開会に当たり「1997年に設立された頃は約680万人の建設業従事者がいた。しかし、今は約480万人で200万人も減少している。一方、頻発化・激甚化する災害やインフラの老朽化など課題は累積。地域の守り手として建設青年人の役割はますます重要となっている。誰が10年後、20年後の日本の国土を守っていくのか、建設業の課題を誰が解決するのか、それは私たち建設青年人しかいない」と参加者に呼びかけた。

　森昌文首相補佐官は、石破茂首相のメッセージを代読。「事前防災推進のため、防災庁設置を目指している。事前防災のみならず災害発生時の初動を担うのも地域建設業。建設業を魅力ある産業とするため、政府としても物価上昇を上回る水準となる労務単価の引き上げや働き方改革などを進めている。継続的・安定的に公共事業を進められるよう国土強靱化実施中期計画の策定を早急に進めていく」とした。

　高橋克法副国土交通相は「地域建設業の皆さんが地域の守り手として懸命に復旧復興に当たっていただいたことに感謝を申し上げたい。国交省としては必要かつ十分な予算を確保し、実施中期計画の策定を最大限加速化させていきたい」とした。

　大会では「国土交通省における建設現場の働き方改革、インフラDXの取組」と題し国交省の廣瀬昌由技監が特別講演を行った。

　「シン・建設青年人」は各ブロックから代表者が登壇し、建設業の諸課題に対応する好事例を紹介した。

　登壇者とテーマは次のとおり。

▽安藤雄紀氏（中国ブロック、安藤建設、取締役営業部長）=日本を代表する「グリーンインフラ」企業を目指す！

▽小森脩平氏（近畿ブロック、小森組、専務取締役）=未来でも必要とされる建設会社であるために

▽結城創氏（東北ブロック、中城建設、代表取締役）=「地域課題」を「地域資産」に変える「新たな地域資源づくり」

▽福地一仁氏（九州ブロック、福地組、社長）=「建設」×「観光」で考える、インバウンド時代の街づくり

▽砂子晋太郎氏（北海道ブロック、砂子組、代表取締役専務）=担い手創り・人創り

▽西山剛輔氏（四国ブロック、愛亀、取締役）=地方舗装会社の海外展開

▽岡田司氏（中部ブロック、岡田建設、社長）=「高校生×土木」フォトコンを通じての建設業界のPR活動

▽鶴山雄一氏（北陸ブロック、加賀建設、社長）=パートナーシップで攻めて守って価値づくり