見たもん勝ち ～建設業応援団～
【国交省インタビュー】 働きやすい業界へ／城麻実建設振興課長
2024/12/12インタビュー
建設メール
 |
|
城建設振興課長
|
国土交通省不動産・建設経済局の城麻実建設振興課長は、建設業関係の部署は初めてで「日々、業界の方に教えていただきながら勉強している」。直前は大臣官房会計課で公共事業費の全体の調整などを担当。予算編成に当たって「防災・減災、国土強靱化やインフラ整備などで建設業の重要性は、予算編成の立場でもすごく感じていた。地域の守り手、インフラの担い手として本当に素晴らしい仕事をしている建設業界が、少しでも働きやすい業界にしていきたい」との決意を示した。
建設業界は「その魅力を発信し、若い人たちに関心を持ってもらうため、いろいろ工夫している。担い手の確保・育成のために処遇改善などの内容は大事。さらに、建設産業の魅力をいかに分かりやすく伝えるのかも大事」と感じている。
女性活躍と定着促進の実行計画策定では業界側とも「女性を切り口にしつつ、誰にとっても働きやすい建設産業にしよう」という方向性を共有。建設産業は現場を抱える特殊性があり「現場の課題解決へ、トイレなどのハード面、理解醸成といったソフト面」の対応が必要と指摘する。
快適トイレは今まで、直轄事業中心でやってきたが「住宅や民間、小さい現場にもという声が非常にある。直轄以外でどのような取り組みをしているかを情報収集し、裾野を広げていきたい」と、年度内に整理して示したいという。
魅力の発信については「働いている姿がイメージしやすい方法。また、小中学生、高校生、保護者といったターゲット毎にどういう戦略で進めるか、もう一度考えていけるような方向付けができたら」と。
目下の課題として、第3次担い手3法で位置付けられた労務費基準の作成が非常に大きい。専門工事業者は多様なので「その多様性に合わせた形を考えていく。職種別の検討会で詰めていくことになる」。
一人親方に関してはリーフレットやチェックリストなどに取り組んできたが、25年度以降はチェックリストについて「もう一歩進んで、メリット、デメリットの比較を分かりやすく、情報もきめ細かく」する考えを明らかにした。
思い出深い事業として、都市局時代に携わった歩きたくなる街中づくりの制度設計を挙げた。「誰もが取り組みやすいよう、こういうコンセプトでやろうという風にして裾野を広げることができた」と振り返る。
家では保護犬（パピヨン）を里親として飼っており、保護犬についてもっと知って欲しいと。
モットーは「誠実に対応する」。
【略歴】じょう・あさみ
2003年東京大学経済学部卒業、国土交通省入省。鉄道局鉄道事業課長補佐、都市局まちづくり推進課まちづくり企画調整官、都市局総務課企画官、大臣官房会計課企画官を経て7月より現職。1981年3月4日生。東京都出身
2003年東京大学経済学部卒業、国土交通省入省。鉄道局鉄道事業課長補佐、都市局まちづくり推進課まちづくり企画調整官、都市局総務課企画官、大臣官房会計課企画官を経て7月より現職。1981年3月4日生。東京都出身
