見たもん勝ち ～建設業応援団～
〈日々の栞〉 一年を共に歩む
2025/01/20コラム
建設メール
▼各家庭、指定の場所で選手交代となっただろうか。カレンダーである。スマートフォンも便利だがやはり頼りになる紙媒体。わが家でも、予定を言った言わないの攻防を経て、いつもの場所に2025年版が下がった
▼子どもたちを驚かそうと密かに準備した漫画のカレンダー。仏教系媒体の記者からいただいた仏像カレンダー。それぞれに凝らした工夫が面白い。公文式のカレンダーは1日1問のクイズ形式で、読み込んだ次女に出題されるも惨敗の連続。予習して応戦を試みる。「松の内とはどんな意味?」「この植物は?（七草の一種の写真）」。道は険しい
▼毎年うならせる一冊がある。1999年に800万部を超え、発行部数世界一でギネス・ワールド・レコードから認定を受けたヤクルトのカレンダーだ。全国の伝統工芸や郷土料理など、その年のテーマをイラストレーターの山本祐司さんが暖かい絵とともに紹介
▼24年版は「時代を超えて愛される建物のある風景」だった。近くに住んでいたのに行かずじまいだった三鷹の国立天文台第一赤道儀室。長崎の雲仙観光ホテル、前橋の臨江閣、静岡の伊東観光番―。明治から昭和中期の建築物の数々は、伝統的技術と、新しさとノスタルジアがないまぜになって何とも言えない魅力がある
▼25年版のテーマは「都市公園」。インタビューで、整備に携わりものの見方が大きく変わったという方がいた。その秘密が分かるかもしれない。1月はシベリアから白鳥が飛来する新潟の瓢湖。白鳥よりカモがびっしり描かれリアル。気分だけでも旅する余裕を持って、実りある一年を共に歩みたい。（新潟・CY）
