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【省人化対策】 直轄の砂防工事対象に／遠隔施工要領案を作成
2025/04/23建設時事
建設メール
国土交通省は、砂防工事における遠隔施工要領案を作成した。同要領案は建設現場における省人化対策の一環となるもので、直轄砂防工事の施工者・監督職員向け。同省ホームページでダウンロードできる。
同省では遠隔施工について、危険な箇所を優先する意味で、まずは砂防工事において活用拡大し、その後に通常工事で活用する方針を示している。
遠隔施工要領案では、これまで蓄積した技術的知見を整理。実施可能な工種、技術の概要、事前準備、情報収集、工事計画、施工管理などの技術的事項をまとめている。
これまで遠隔施工は大手企業のみに限られた技術だったが、現在は訓練・講習会などの普及活動により、地元企業でも無人化施工を実施している。
2026年度以降は、各地方整備局の技術事務所で保有する遠隔施工対応建設機械の貸与を想定した積算基準を作成する考え。
砂防工事の遠隔施工要領案の主な内容は次の通り。
◇総則=遠隔施工の適用範囲、工種実績、用語定義
◇遠隔施工の工種=標準的な工種の概要や施工機種
◇遠隔施工の概要=実施方式（直接目視、映像視認方式、ネットワーク方式）や遠隔施工に必要な機材
◇事前準備や情報収集=遠隔施工特有の機材調達、現地への輸送期間、通信環境の確認
◇工事計画=実施に必要な調査項目（対策工決定のための現地調査、危険要因の調査、重機搬入路の状況調査）や仮設計画、工程計画
◇施工管理=工程管理や出来形管理、品質管理、写真管理
