見たもん勝ち ～建設業応援団～
【関東地整】 一括審査方式の適用／積極活用により増加
2025/06/20建設時事
関東地整発
国土交通省関東地方整備局は近年、一括審査方式の適用を増やしており、2025年度も積極的に活用していく方針を掲げている。当初の導入目的である「受発注者双方の事務負担軽減」に加えて、副次的な効果として受注機会の確保もあげられている。24年度の改正品確法で「地域建設業等の維持」が明確に打ち出されたこともあり、一層の拡大が見込まれている。
一括審査方式は、同じスケジュールで行う「同一規模」「同一条件」の施工地域が近接する複数工事について、競争参加資格確認資料の内容を同じにする点が特徴。配置予定技術者も1人のエントリーとなる。
例えば堤防整備その1、その2、その3工事などの枠組みをセットする。あらかじめ定めた順番で開札。1件目を落札した参加者は、2件目、3件目の入札からは外れる。このため発注者によっては一抜け方式、取り抜け方式などとも呼ばれている。
同局では13年度から試行を開始。近年の適用は22年度86件（42組）、23年度93件（43組）、24年度136件（51組）と増加が顕著になっている。
