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【関東地整】 予備設計段階で作成／条件明示チェックシート
2025/10/09建設時事
関東地整発
国土交通省関東地方整備局は、設計の品質向上やミス防止に向けて取り入れている「条件明示チェックシート」について、予備設計段階での作成率を向上させたい考えだ。建設コンサルタンツ協会がまとめた2023年度の作成率は44％となっており、他地整よりは高いものの、まだ伸ばす余地はあるとみている。
本省の方針として「条件明示の徹底を、全ての詳細設計業務において原則実施する」ことが掲げられている。必要な情報を漏れなく明示するためのツールとして、チェックシートを活用。予備設計受注者が作成し、発注者が確認。そして詳細設計の受注者に提示する流れを定着させる。
詳細設計の初回打ち合わせ時に、設計条件や事業スケジュール、環境・景観検討の必要性、コスト縮減、建設副産物対策、関係機関との調整などについて確認。エラーと手戻りを防ぐ。
また現在、提示時期を公告時点に前倒しにする試行を各事務所で1件、進めている。建コン協は3日の意見交換会で、公告時の提示を増やしてほしいと要望した。入札参加の判断や、総合評価の提案内容検討などに生かせるメリットがある。
同局では各事務所1件の試行を徹底し、状況報告の内容などを踏まえて検討する。
シート作成・提示の対象となる詳細設計は▽道路▽橋梁▽樋門・樋管▽排水機場▽築堤護岸▽山岳トンネル▽共同溝▽砂防堰堤――で、修正・補修設計も含まれる。
