見たもん勝ち ～建設業応援団～
【検証 SⅠ型初弾】 平均4倍の39社参加／技術点1位の戸田建設に
2025/11/07建設時事
関東地整発
国土交通省関東地方整備局が全国で初めて試行した技術提案SⅠ型の総合評価方式「R7国道4号東埼玉道路（専用部）柿木第1号橋下部その1工事」は、入札参加表明者が39社に上り、2024年度の同局WTO案件平均の10社の約4倍となった。大手建設会社の関心の高さがうかがえる。
落札したのは戸田建設。通常の技術提案「橋梁下部の施工時における施工上配慮すべき具体的な施工計画」（30点）と、SⅠ型の特徴となる技術向上提案「コンクリート構造物（橋脚躯体工）の品質確保に対する具体的な提案」（30点）が、どちらも1位だった。
加えて価格点も上位（入札額税抜き10億円）だったことから、総合評価により10月29日付で落札決定した。
SⅠ型では、技術向上提案に要する費用について価格競争と切り分けて考えることが可能となっている。今回は上限5000万円の設定。企画部によると「契約後、あらためて提案内容を確認した上で、速やかに（増額の）契約変更手続きを行う」流れとなる。
39社のうち、予定価格（10億8362万円）を超過したのが5社。このほか辞退7社、無効5社だった。
なお10月末段階で、試行2件目の予定はないという。
