【直轄工事】 21年度から「橋梁補修工事」の工種新設を
2018/08/08建設時事
建設メール
国土交通省は大規模維持更新時代を迎えるに当たり、適切な建設市場を形成する観点から直轄工事における橋梁(鋼橋・PC)の補修工事に対応できる工種として「橋梁補修工事(仮称)」の新設を検討する。2021・22年度の競争参加資格審査申請時から新工種を追加することを想定している。工種新設の準備として、次期定期競争参加資格申請に当たる19・20年度の2年間において、橋梁補修工事は工種区分「維持修繕工事」で発注する。発注に当たっては工事の難易度に応じた同種・類似実績、適切な地域要件の設定にも配慮する方針だ。
国交省の直轄橋梁補修工事の発注件数は近年増加傾向にあり、内容に応じて「維持修繕工事」「一般土木工事」「鋼橋上部工事」「プレストレスト・コンクリート工事」のいずれかの工種で発注されている。16年度には地方整備局から4つの工種で211件の橋梁補修工事が発注されており、うち180件が維持修繕工事の工種だった。現状は工種が複数あることで発注される工事・工種が異なるため、過去の工事成績が反映されないという課題がある。
なお4月に公表された「今後の発注者のあり方に関する中間とりまとめ」では、大規模構造物等の修繕工事に関する工種の新設などが盛り込まれていた。