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【関東整備局】 埼玉の秩父橋で直轄診断を実施
2019/08/09建設時事
建設メール
関東地方整備局は埼玉県秩父市が管理する秩父橋を対象に、関東道路メンテナンスセンター長をリーダーとした道路メンテナンス技術集団による直轄診断を埼玉県内で初めて行った。診断では橋梁点検車による近接目視、鋼板のひずみ計測、橋面舗装下の状況調査、潜水士と水中カメラによる基礎の洗掘調査などを実施。全体の調査結果は秋ごろに提供する予定だ。 技術集団のメンバーは、荒川正秋センター長のほか道路部道路構造保全官2人、大宮国道事務所総括保全対策官、国土技術政策総合研究所道路構造物研究部橋梁研究室長、国立研究開発法人土木研究所構造物メンテナンス研究センター上席研究員の6人で構成。
秩父橋は埼玉県秩父市阿保町に位置し、橋長134・6m、幅員6・8m、高さ22m、1931年架設。構造形式は3径間連続RC開腹式アーチ橋。主桁・アーチリブなどに剥離・鉄筋露出などの損傷が著しく、鋼板接着部に浮きなどの損傷があり、補修・補強部材の再劣化が疑われている。補修工法の検討に高度な技術力が必要で、地形的に見ても高度な機械力が必要となる。今回の点検では、局所的に「速やかに補修した方がいい」箇所もあったという。またコンクリート片を持ち帰って検査も行っている。
なお、国土交通省では緊急的な対応が必要かつ高度な技術力を要する施設について、地方自治体からの支援要請を受けて、技術集団による直轄診断を2014年度から実施している。
