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【関東整備局インタビュー】 岡哲生副局長「スピード感を持つこと意識」
2019/09/18インタビュー
関東地整発
関東地方整備局の岡哲生副局長は就任インタビューで「世の中の流れが速くなっているように感じるので、スピード感をもって仕事をすることを意識したい」と述べた。建設業に携わる人たちへの思いとして「建設産業の果たしている役割を国民の皆さんに広く理解してもらいたいし、行政としてもそのための努力をしていかなければならない」と話した。 関東整備局での勤務は2011年8月から約1年半就いた建政部長以来、3回目となり「縁を感じる」とした。その上で「身が引き締まる思い。新たな気持ちで、全力で取り組んでいきたい」と抱負を語る。
13年4月から2年余り、農林水産省農村振興局整備部防災課長として勤務。近年、災害が激甚化しており「首都圏で災害が発生するとその地域だけでなく、世界にも影響しかねない」と危惧。先の台風15号では特に千葉県に大きな被害が発生。リエゾン（情報連絡員）や飲料食、非常食、ブルーシートなど資機材を支援していることを説明し「遺漏なきよう万全を期したい」と話す。さらに「TEC－FORCEとして派遣された職員に話を聞いて、より活動しやすいよう改善点があれば改善していきたい」と述べた。
また観光立国でもあり、また来年は東京オリンピック・パラリンピックも開催される。「日ごろからハード・ソフト両面で、緊張感を持ちながら迅速かつ的確な対応をしたい」と考えている。
先の国会で成立した新・担い手3法について「市町村の皆さんに説明会などの機会で理念を理解してもらえるよう努力したい。一方で業界の意見にも耳を傾けて全力を挙げて取り組みたい」とした。そして、給与・休暇・希望という新3Kを行政と業界が一体となって取り組むことが必要だと強調した。
副局長という立場となり「都県市町村からさまざまな要望があり、地域の方の期待に応えられるよう引き続き頑張ってもらいたい」とした上で「そのためには職員自身のワークライフバランスにもつながるような職場環境づくりを整備しなければならない」と話す。
整備局の情報発信について「専門用語を使わず、ビジュアル面含め理解してもらえるような説明が大事」と力説した。
思い出に残る仕事としては、06年7月から約1年間担当した総合政策局建設振興課労働資材対策室長のころを挙げる。「登録基幹技能者制度づくりにかかわった」とし「技能者がきちんと評価され、若い人にとって目標の制度となるように」と考えながら携わったという。
【略歴】おか・てつお
1986年東京大学法学部卒、建設省入省。神奈川県小田原市都市部長、関東地方整備局建政部長、都市局総務課長、東日本高速道路管理事業本部副本部長などを経て7月より現職。岡山県出身、58歳。楽しみは、さいたま新都心周辺の美味しいものめぐりと年に数回の国内旅行。1日1万歩歩くことを目標としている。
