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【就任会見】 青木一彦・国土交通副大臣「計画的な道路老朽化対策を」
2019/10/02インタビュー
建設メール
青木一彦国土交通副大臣は2日の就任会見で、所管する道路、港湾、空港などの国民生活や経済成長を支える社会資本について「必要な整備を着実に進めるとともに、計画的な維持管理、老朽化対策にも取り組む」との考えを述べた。 道路施設の老朽化対策では5年に1度の近接目視による点検が一巡したことに触れ「点検結果を踏まえて2018年度までに修繕に着手した橋梁は地方公共団体で20％、修繕が完了した橋梁は12％にとどまっており、地方公共団体の措置が遅れている」との認識を示し、技術面や財政面で支援を行うことで「道路の老朽化対策が計画的に進むように努める」とした。
老朽マンションへの対応では「建築・設備の老朽化や管理組合の担い手不足などが生じており、維持管理の適正化や再生に向けた取り組みの強化が喫緊の課題」と指摘。現在、管理の適正化や再生の円滑化に向けた方策の検討が有識者会議で進んでいることから「議論を踏まえて必要な対策の検討を深める」と話した。
今後の都市政策については「まちなかの魅力向上、防災対策との連携強化と立地適正化計画の実効性を高めるための取り組みを進める」とし、日常生活に必要な病院、小売店等の適切な立地を推進するとともに、居住誘導区間を設定して危険エリアへの住宅等の立地抑制を図る考えを示した。さらに「自動運転やAI、IoT等の活用により、急速な人口減少に伴い発生する課題解決も可能となることから、先進的技術をまちづくりに取り込み、都市や地域の課題を解決するスマートシティの取り組みも進める」と語った。
【略歴】あおき・かずひこ
1985年早稲田大学教育学部卒、山陰中央テレビジョン放送入社。参議院議員（鳥取・島根選挙区）。当選2回。58歳。担務は、安全・危機管理、海上保安関係施策、国土政策、都市、道路、住宅、港湾、航空、北海道開発関係施策の総括。
