見たもん勝ち ～建設業応援団～
【監理課長会議】新・担い手3法浸透へ推進申し合わせ
2019/11/06建設時事
建設メール
国土交通省と都道府県の監理課長・入札契約担当課長などが意見交換する本年度下期ブロック会議が、5日の近畿を皮切りに始まった。近畿ブロックでは、新・担い手3法の浸透に向け▽施工時期等の平準化のさらなる推進▽適切なダンピング対策の実施および建設業の働き方改革▽円滑な施工確保および災害時における対応▽建設キャリアアップシステムの利用促進▽市区町村へのさらなる取り組みの浸透―の推進を申し合わせた。国交省では下期に開く全ブロックの会議で、同様の提案を行う見通しだ。
施工時期等の平準化では、各自治体における平準化の進捗や取り組み状況の見える化、優良事例の共有等を図るとともに、債務負担行為の積極的な活用、速やかな繰越手続きの実施、柔軟な工期の設定などに努めるとした。また管内市町村が平準化に向けた取り組みを積極的に進められるよう働き掛けや助言などの支援に努める。
建設業の働き方改革の関係では、長時間労働の是正へ週休2日工事の導入・拡大と、必要な諸経費等の請負代金への適切な反映を図る。適正な工期に向けては、やむを得ない事由により工事の実施が困難と見込まれる日数等を考慮した設定などの取り組みを強化する。
災害時の対応では、緊急性に応じた随意契約や指名競争入札の活用など対応の充実強化を図る。
新・担い手3法に係る取り組みは、市町村でより遅れが見られるため、管内市町村に対し対策を講じるよう助言するなど支援を行う。加えて各取り組みは測量、地質調査その他の調査、設計でも重要と位置付けられたため、取り組みを推進する。
建設キャリアアップシステムの利用促進では、先進的な取り組みを参考にしつつ公共工事の施工に当たって受注者等によるシステムの利用が進められるよう周知や利用環境の整備に努めていく。
