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【成績評定要領改正】 直轄維持修繕工事の評価見直し
2019/11/22建設時事
建設メール
国土交通省は、請負工事成績評定要領の運用を一部改正し、直轄で発注する維持修繕工事等の評価方法を見直した。事務所等の総括技術評価官が工事特性を評価する際に、厳しい自然・地盤条件等への対応の項目として新たに「維持修繕工事等規模に比して地元調整等の手間がかかる工事」を追加したもの。評価点は0・8点だが、評定合計は四捨五入により整数とすることから、実質的に1点の加点となる。12月1日以降に入札公告を行う工事から適用する方針で、今後、発注が始まる通年で行う来年度の維持工事も対象となる。
改正の背景には、一般土木工事に比べて維持修繕工事は成績が低く、一者応札の発生率が高いことがある。維持修繕工事は今後の発注増加が見込まれるものの、採算性の厳しさや技術者の業務負担などから、強い責任感を持つ企業に支えられているのが現状だ。2018年度に完了した維持修繕工事は1984件と多いため、大臣官房技術調査課では「苦労した仕事に見合うように評点の改正を行った」としている。
なお今回の改正は、維持工事のほかに各種修繕工事を含めた工事種別が「維持修繕」の工事等が対象となる。
