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【BIM／CIM】 活用拡大へ事例集の公開開始
2019/11/25建設時事
建設メール
国土交通省は、8月に開設したBIM／CIMポータルサイト（試行版）の中で「BIM／CIM事例集」を公開した。調査・設計、施工、維持管理で一貫して3次元モデルを用いるBIM／CIMについて、国交省で実施した活用業務・工事の効果や課題を取りまとめたもの。24の事例を▽関係者間で情報連携▽CIMモデルによる数量、工事費、工期の算出▽CIMモデルによる効率的な照査の実施▽施工段階でのCIMモデルの効率的な活用―に4分類し、効果と課題を分かりやすく説明している。
いずれも実際に行った事例を用いているため、受発注者から現場でのメリットなどを理解してもらい、BIM／CIMの活用拡大につなげる考え。
例えば中部地方整備局浜松河川国道事務所が発注したトンネル新設工事（受注者は大林組）では、3次元モデルを活用した施工管理により一日当たり1時間、工期全体で約700時間の作業時間を削減したほか、従来は表現できなかった3次元での干渉状況を把握し、正確な設計が可能になるといった効果が出ている。
なお同サイトでは初級者向けのパンフレット「初めてのBIM／CIM」も公開している。
