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【総合評価落札方式】 「難工事」の加点評価を全国に
2019/11/29建設時事
建設メール
国土交通省は、難易度が高い工事を適切に完成させた場合、それ以降に発注する工事の総合評価落札方式で「難工事施工実績」として1年間に限り加点評価する関東地方整備局の取り組みを、全国にも広げる。社会条件やマネジメント特性が厳しい工事において、応札者の技術力が期待できるほか、インセンティブ（優遇措置）を与えることで入札参加者が少ない工事であっても受注意欲の向上につなげるため、他の地方整備局でも実施を検討する。
難工事指定の適用案件は、WTO対象以外の工事が原則。追加条件として、①工事技術的難易度評価表の大項目のうち、「社会条件」または「マネジメント特性」の小項目に一つでもA評価が付く工事②施工する現場条件が狭い、搬入路確保が困難、地盤が悪い、関係行政機関・公益事業者・近接住民等との密接な調整が必要、現場が点在するなどの工事―のいずれかに適用する。
審査基準日の月から過去1年間に難工事の指定を行った工事で、工事成績評定が70点以上の工事を評価する。
評価方法は、「企業の技術力」および「配置予定技術者の技術力」の自由設定項目における難工事施工実績と難工事功労表彰で評価点をそれぞれ1点、最大で2点付与する。
なお関東整備局では2018年度発注工事973件のうち341件を難工事と指定しており、維持修繕については225件中163件を指定した。
