見たもん勝ち ～建設業応援団～
【建設業景況調査】 地元建設業の景気「悪い」傾向続く
2020/01/17業界動向
建設メール
北海道建設業信用保証と東日本・西日本建設業保証がまとめた2019年度第3回建設業景況調査（12月調査）によると、地元建設業界の景気は前期比で0・5ポイントマイナス幅が縮小したものの「悪い」傾向が続いている。地区別では近畿と九州を除く全ての地域で「悪い」傾向となっており、東北のマイナス幅が最も大きかった。来期（1月～3月）は「悪い」傾向がやや強まる見通し。
受注総額は前期比で1・5ポイントマイナス幅が拡大し、減少傾向が続く。官公庁工事、民間工事ともに全ての地区で減少傾向が続いている。来期は減少傾向がやや強まる見込みだ。
資材価格は前期比でプラス幅が0・5ポイント下降したが、上昇傾向が続く。価格が上昇した資材の代表例では「生コン・セメント」「砂利・砕石・砂」「コンクリート二次製品」「棒鋼」が多く選択された。来期の資材価格は上昇傾向が続く見通し。
また建設労働者の確保は困難傾向、賃金は上昇傾向が続き、来期も同様の傾向が続くとみられる。
建設企業が直面している経営上の問題点は13期連続で「人手不足」が最多だった。さらに「従業員の高齢化」は10期連続で2番目に多くなっており、引き続き人の問題を大きな課題と考える企業が多い状況にある。
