見たもん勝ち ～建設業応援団～
【2月の景気動向】 建設業は3カ月連続で悪化に
2020/03/05業界動向
建設メール
帝国データバンクがまとめた全国景気動向調査（2020年2月調査）によると、建設業の景気動向指数（景気DI）は前月比2・2ポイント減少し、3カ月連続で悪化したほか、判断の分かれ目となる50を割り込んだ。国内景気は後退局面が続く中で新型コロナウイルスの影響も加わって、大幅に悪化しており、今後も緩やかな後退が続くとみられる。
現状について、建設業者からは「東京圏を中心とした建設業の状況は良い」との声がある一方で、「官民とも発注工事は多いが人手が足りない」「少雪のため損害が大きい」「新型コロナウイルスにより便器等の資材調達が困難」など景況感は悪いと判断する業者が目立つ。
また先行きに関しては「5G（第5世代移動通信システム）に向けての需要が増加する」「国内公共事業は引き続き堅調に推移すると見込まれる」といった意見が聞かれたものの、「県・市町村の発注工事が少なくなる予定」「新型コロナウイルスの影響で衛生陶器・衛生器具の生産がストップしたため、工事延期や着工保留が考えられる」「復興景気も終わり、新築住宅の着工件数が大幅減少の見通し」との厳しい見方も出ている。
