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【革新的技術】 現場試行結果を基準に反映／A評価は12件
2020/04/13建設時事
建設メール
国土交通省は、建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用プロジェクトとして昨年度に選定し、現場で試行した25件の技術の試行結果を公表した。総合的な評価を行ったところ、十分な成果があり、技術の導入効果や社会実装の実現性が高く評価できる「A評価」は12件だった。試行結果を踏まえて、A評価を含む一部技術は基準化が決まっている。
同プロジェクトは、昨年度に官民研究開発投資拡大プログラム（PRISM）で国交省に配分された予算の一部を活用して、工事とは別に新技術の試行に伴う人件費・機械経費・情報通信経費・設備費・諸経費などの費用を支援した。
現場で試行し、A評価を受けた技術では、シールドトンネル工事の掘削で掘進データをクラウドへ蓄積し、クラウド上に構築した方向予測AIにより方向予測を行う技術や、カメラ撮影画像により配筋の出来形確認を省力化する技術などがある。
また同プロジェクトを通じて、①標定点設置を合理化できるUAV（ドローン）測量②重機搭載レーザースキャナによる土工の出来形管理③遠隔現場臨場―の技術は基準・要領に反映された。
なお現在、同プロジェクトの追加公募を行っており、選定された技術は本年度に現場で試行する。
関東甲信越地区で選定された対象技術のうち「A評価」を受けた技術は次のとおり。※▽試行場所①コンソーシアム構成員②工種③概要（試行内容）
▽千代田幹線=①奥村組、大阪大学大学院、日本建設機械施工協会施工技術総合研究所、コンポート、伊藤忠テクノソリューションズ、演算工房②下水道（シールド）③シールドトンネル工事の掘削において掘進データをクラウドへ蓄積し、クラウド上に構築した方向予測AIにより方向予測を行う
▽中部横断自動車道塩之沢川橋=①JFEエンジニアリング、ACES②橋梁上部③床版の配筋検査においてUAVにより撮影した画像を解析し、出来形確認に活用
▽国道18号妙高大橋=①清水建設、シャープ②橋梁下部③高精度ステレオカメラによる床版配筋画像データにより配筋の出来形確認を省力化
