見たもん勝ち ～建設業応援団～
【日建連】 工事稼働は95％以上／新型コロナアンケート
2020/05/15業界動向
建設メール
日本建設業連合会（日建連）は、新型コロナウイルス感染防止に係る公共工事の現場状況と課題アンケートを実施し、11日時点の状況を公表した。新型コロナに係る工事一時中止現場は、関東で7・8％（451現場中35現場）、全国では3・7％（1487現場中56現場）にとどまっており、大きな影響には及んでいないとしている。
調査対象は、日建連所属の大手、準大手、中堅ゼネコンの計40社。対象工事は請負金額3億円以上の公共土木工事。
アンケートでは感染防止のために実施している取り組みを調査。大項目は①通勤等による感染リスクの低減②作業従事者の健康確認等③消毒、手洗い、うがい、マスク着用の徹底④現場による感染リスクの低減⑤現場施設等の環境整備―に分類し、さらに25項目で調べた。
実施率が高かったのは「アルコール消毒液の設置（100％）」、「現場従事者の手洗い・うがいの徹底（98％）」、「現場関係者へのマスク配布・着用の徹底（98％）」、「三密（密室・密閉空間における作業）の回避（98％）」、「注意喚起看板等の設置（98％）」だった。
一方、取り組みが遅れているのは「現場関係者が利用する宿舎の拡張（30％）」、「インカム・シールドヘルメットの導入（30％）」、「遠隔臨場システムの導入（30％）」といった時間とコストがかかるものが多かった。
今後、公共工事の継続・再開のために必要とされる事項では、現場外での感染対策や現場内での感染防止に加え、「新しい生活様式に応じた新しい働き方スタイルへの転換」を挙げた。時差出勤、交替制導入拡大等による1日の作業時間減少や各種提出書類のオンライン化および電子決済の推進の必要性も出ている。
