見たもん勝ち ～建設業応援団～
【ICT施工】 20年度は路盤工や構造物工にも拡大
2020/08/05建設時事
建設メール
国土交通省は直轄土木工事におけるICT施工の工種について、2020年度は▽ICT構造物工▽ICT路盤工▽ICT海上地盤改良工（床掘工・置換工）―に拡大する。ICT路盤工に関しては、締固めを行う振動ローラに取り付けた加速度計と走行軌跡により施工箇所の密度を測定、密度管理をすることで効率的な品質確保を図る。また出来形・出来高や品質をパソコンの画面上で安全・迅速に管理し、施工の効率化につなげる。従来施工と比べて計測作業や分析時間が大幅に短縮されるため、生産性向上が期待される。
また構造物工の出来形管理等へICT施工を拡大する方針で、本年度中に3次元データを活用した構造物の出来形管理に関する要領整備を目指す。まずは橋梁下部工を対象とし、橋梁周辺部を含めた今後の維持管理に必要な点群データの取得につなげる。21年度以降は、さらに対象となる構造物を増やしていく。
ICT海上地盤改良工については、床掘工・置換工を対象にICT浚渫工と同様の起工測量を行い、3次元測量データによる施工数量の算出、施工・出来高、出来形計測の効率化、ICTの活用による検査までを行う。
いずれの工種も本年度内に必要な基準類を整備する。
