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【全建】　了承の方針固める／CCUS料金引き上げ

2020/09/03業界動向

建設メール

　全国建設業協会（全建）は、8日に開かれる建設キャリアアップシステム（CCUS）運営協議会の総会において、中筋豊通労働委員長から全建の総意を正式に伝える。料金引き上げは、おおむね了承し、出損金と目標数値設定については今後さらに協議を重ねるようだ。

　国土交通省からは先月7日に建設業界団体に対して料金引き上げに関する再提示があり、技能者の2段階登録方式のうち、詳細型の登録料とID利用料は引き上げる内容となっていた。

　これに対し、全建では各都道府県建設業協会から2回にわたり意見を求めたが、大半が了承としたことで集約した。前提条件として、さらなる国費投入への取り組み、元下請けのメリットの明確な提示、収支状況の報告などを加える。

　一方、16億円へと減額した出損金については、全建分として4800万円の負担が求められているが、各協会から理解を得られるよう、15日の労働委員会、18日の理事会で別途審議する。

　ただし先日、日本建設業連合会が国土交通大臣に対して追加拠出に関する回答書を提出した際に「運営協議会に参加している団体が、それぞれの登録目標、カードタッチ目標数値を定め、実現努力するよう指導し、国交省がフォローアップする」とした件に関しては「各協会で温度差があり一律の数字設定は難しく、それぞれが実情を踏まえたものになる」との見方を強めている。

【CCUS】技能者登録数は8月末で34・3万人に

　建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム（CCUS）における8月31日現在の登録数が、技能者（現住所）で34万3322人、事業者（所在地）で6万3192件になったことを明らかにした。

　技能者の登録数上位は1位が東京都（3万6092人）、2位が神奈川県（2万5719人）、3位が大阪府（2万5145人）、4位が埼玉県（2万4466人）、5位が愛知県（2万2275人）、6位が千葉県（2万878人）と続く。

　事業者の登録数上位は1位が東京都（8238件）、2位が大阪府（5609件）、3位が愛知県（5213件）、4位が神奈川県（4718件）、5位が埼玉県（4232件）、6位が千葉県（3240件）となる。

　CCUSに関しては、国土交通省の直轄モデル工事や地方自治体発注工事における加点評価など、先行する取り組みを参考に、公共工事におけるインセンティブ措置等の実施や積極的な検討を行うことを全都道府県が申し合わせており、さらなる活用促進が期待される。

　関東甲信越の都県別登録数は次のとおり。※①技能者数②事業者数

　▽茨城県=①5838人②1022件

　▽栃木県=①3779人②830件

　▽群馬県=①3129人②691件

　▽埼玉県=①2万4466人②4232件

　▽千葉県=①2万878人②3240件

　▽東京都=①3万6092人②8238件