見たもん勝ち ～建設業応援団～
【就任会見】 大西英男・国土交通副大臣「道路の老朽化対策着実に」
2020/10/14インタビュー
建設メール
大西英男国土交通副大臣は14日の就任会見で、道路のインフラ整備に向けて「災害時でも道路交通を途絶させない、途絶することがあっても速やかに機能を回復させることが求められる。ミッシングリンクの解消や高速道路の4車線化を推進するとともに、主要な都市間を結ぶ区間については高速道路と並行する直轄国道が連携して機能するよう整備を進めていきたい」との考えを示した。 また道路の老朽化対策に関しても「待ったなしの課題」と強調。道路橋梁等の一巡目点検の結果を踏まえて「時間の経過とともに修繕等が必要な橋梁が増えることが確認されたことから、老朽化対策の取り組みをさらに加速させる必要がある。予防保全へ早期に移行することを目指して、本年度に創設した道路メンテナンス事業補助制度を活用するなど必要な予算を確保し、財政的な支援に努めるとともに、新技術の活用促進等の技術的な支援により、地方公共団体における老朽化対策が着実に推進されるよう支援していく」と述べた。
新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえたポスト・コロナ時代における都市政策にも言及し「職住近接のニーズに対応したまちづくりの推進、リアルタイムデータ等を活用した過密を避けるような人の行動の誘導など都市の持つ集積のメリットを生かしつつ、『三つの密』の回避などニューノーマルに対応した政策を進める必要がある」とした。国土政策についても「デジタル化の推進による接触機会の低減、二地域居住、個性ある地域づくりなど将来世代を含めて誰もが安心で豊かさを実感できる持続可能な国土政策を進めたい」と話した。
【略歴】おおにし・ひでお
1970年國學院大學法学部卒。江戸川区議会議長、東京都議会議員を経て2012年12月に衆議院議員初当選。当選3回（東京都第16区）。74歳。担務は、安全・危機管理、海上保安関係施策、国土政策、都市、道路、住宅、海事、港湾、航空、北海道開発関係施策の総括。
