見たもん勝ち ～建設業応援団～
【東建】 初の中期運営計画で事業方向性打ち出す
2020/11/26業界動向
建設メール
東京建設業協会（東建、今井雅則会長）は26日、2024年度までの5カ年を対象とする「東建中期運営計画～ウィズ／ポスト・コロナ時代の希望に満ち溢れる建設業～」を公表した。東建としてまとめた初の中期計画で、各種事業の方向性を示している。
中期運営計画は、①運営理念②中期的に目指すべき事業の実施③運営方針―が柱。特に運営方針は経営基盤を支える（Support）、社会価値を高める（Social value）、安全安心な地域づくり（Safety）という3つのSに分類し、それぞれ事業戦略・個別戦略を展開する。
具体的事項によると、24年の改正労働基準法適用を見据えた長時間労働の改善では、4週8休会員企業の達成率100％を設定。会員企業の入職者に占める女性の割合を現状の約20％から25％へと引き上げる。同じく会員数は現状の279社から500社を目標に勧誘活動を展開する。
建設キャリアアップシステムに関しては、事業主体別と技能労働者のメリット・課題等を再確認するとともに、加入促進のインセンティブとなる入札契約制度や運用経費の一部公費負担への働き掛けを行う。
またコロナ禍で各企業が抱える資金繰り、雇用対策、助成金制度の問題に対しては、申請業務等を支援する。
