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【高速道路】 14カ所の約86㎞が4車線化候補箇所に
2021/03/05建設時事
建設メール
国土交通省は5日、財政投融資を活用した高速道路の暫定2車線区間の4車線化に向けて、2021年度から新たに着手する候補箇所を選定した。昨年12月に閣議決定した総合経済対策において、防災・減災、国土強靱化の推進など安全・安心の確保のための高速道路等の整備が示されたことから、先月の福島県沖を震源とする地震を含む昨今の災害をはじめ、渋滞、事故発生箇所などを総合的に勘案し、全国で14カ所、延長約86㎞が対象になった。総事業費には4700億円を見込む。今後、予算成立後の事業許可に向けて必要な手続きを進めていく。
同日の会見で赤羽一嘉大臣は、福島県沖地震で被災した福島県の常磐自動車道の現場を視察し「この区間が4車線であれば、残りの2車線の活用により通行止めがさらに早く解消できたのではないかと認識を強くした」とし、暫定2車線区間を有する自治体の首長からも4車線化への強い要望を受けていることを踏まえ「常磐道の被災した区間も含めた計14カ所、約86㎞の区間を選定した」と話した。
候補箇所としては、常磐自動車道「相馬IC～新地IC」（約6㎞、事業費220億円）をはじめ、岩手県の秋田自動車道「北上西IC～湯田IC」（約19・5㎞、事業費980億円）、新潟県の磐越自動車道「三川IC～安田IC」（約3・2㎞、事業費300億円）などが対象になった。
高速道路の暫定2車線区間に関しては、2019年9月に課題が大きい区間を優先整備区間（約880㎞）として選定したところ。国交省では残る優先整備区間についても財源の確保状況等を踏まえて順次整備を進める考え。
