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【北陸整備局】 プレキャスト適用評価で新指標／全国に先駆け８工事で試行
2021/06/11建設時事
建設メール
北陸地方整備局は、生産性向上に向けたプレキャスト（PCa）製品の活用拡大へ、全国に先駆けて本年度からプレキャスト製品の適用に価格以外も考慮する評価指標・配点案を用いた試行工事に取り組む。PCa一括採用試行工事として年度内に河川や道路工事など8件を試行し、評価指標の検証とプレキャスト適用対象の拡大を検討する。試行対象8件のうち、新潟県内では4件で取り組みを進める。
試行工事では、これまでのプレキャスト製品適用事例を分析した評価指標および配点案を標準化。修正設計等で価格や構造性、維持管理の評価指標に加えて▽省人化・省力化▽施工への影響（労働災害抑制への貢献、確実な工事履行）▽第三者への影響―など働き方改革に寄与する3項目を新たに追加し、プレキャスト製品の適用を総合的に評価するほか、活用の効果を検証。また月内をめどに評価指標と配点案を「北陸地方のプレキャストコンクリート活用事例」に収録する。
全国的な取り組みとしてコンクリート構造物の設計に「Value for Money」の概念を適用した形式、工法の検討が進められているが、北陸地整では、全国に先駆けて運用を開始。全国での検討状況を見ながら、北陸独自の試行を通じた効果を検証し、地域の就労環境や冬期障害など制約条件を整理した「（仮）PCa全体最適化計画」を策定し、将来的には事務所単位・事業単位でプレキャスト製品を比較検証することなく適用を目指す。
