見たもん勝ち ～建設業応援団～
【直轄営繕工事】 20年度は8割で週休2日を達成
2021/07/08建設時事
建設メール
直轄営繕工事で週休2日の取り組みを進める国土交通省官庁営繕部は、2020年度の週休2日促進工事の取り組み状況をまとめた。20年度は約8割の工事で週休2日（4週8休）を達成しており、前年度の達成率を上回った。受注者へのアンケート結果等を踏まえて、引き続き発注者の対応について必要な改善を図っていく。
20年度に完成した対象工事190件のうち、78・9％に当たる150件で週休2日を達成。前年度の95件中64件（67・4％）と比較すると11・5ポイント増加した。20年度に達成した150件の内訳は、新築が24件、改修等が126件だった。
週休2日を達成できた要因としては「受発注者間で円滑な協議が実施されたため」「適正な工期設定がなされたため」「工事間調整が適切」が上位を占めた。発注分野別では、建築が105件中84件、電気設備が46件中39件、機械設備が39件中27件となっている。
一方、達成できなかった要因では「執務並行改修で、施工上の制約が大きいため」「前工程の遅れのため」「職人の確保が困難」との意見が多かった。達成できなかった40件のうち、11件では4週7休は達成できており、4週6休は14件が達成している。達成・未達成の意見は、いずれも前年度とほぼ同じような傾向を示した。
アンケート結果等を受けた主な対応としては、執務並行改修などで施工上の制約となる条件については、施設利用者等と十分に調整を行う。また、本年4月から新築工事は原則として発注者指定による週休2日の一層の推進に取り組んでおり、発注者指定とする対象工事のさらなる拡大を図る考えだ。
