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【日建連】 CCUSの新推進方策で5本柱掲げる
2021/07/14業界動向
建設メール
日本建設業連合会（日建連）は「建設キャリアアップシステム（CCUS）普及に係る目標達成のための推進方策2021」をまとめた。目標数値等については、これまで2017年に策定した「CCUSの普及促進のためのロードマップ」に基づき事業者登録、技能者登録、現場登録を進めてきたが、システム開発の遅れや目標数値の見誤りにより、前期の未達成分を中期時点で取り戻せていないことから、後期分（21年4月～23年3月）の設定を取りやめ、新目標に移行することに決めた。新推進方策は①協力会、現場の2つのルートでの取り組み②全社的体制の強化③建退共完全支払いとの連携④公共工事におけるCCUS要件化への協力⑤フォローアップの適切な実施－の5つの柱を掲げている。
「協力会、現場の2つのルートでの取り組み」の協力会ルートとは、会員企業から協力会構成会社等へ、さらにそこから関係のある二次以下の協力会社へと要請する流れ。現場ルートは元請（会員企業）から一次下請け、二次下請け、三次下請けへと要請するもので、タッチ率、登録率等の状況を共有する。
「全社的体制の強化」では数値目標を社内・現場で共有し、現場登録・カードリーダー設置の徹底を図る。「建退共完全支払いとの連携」は、民間工事におけるCCUSタッチ者への建退共完全支払いの開始と拡大、公共工事のCCUSタッチ者への電子申請方式による確実な支払いを目的とする内容。「公共工事におけるCCUS要件化への協力」は、発注や契約の条件を達成できるよう十分な準備の下、積極的な入札参加をうたっている。
宮本洋一会長は「CCUS普及には当会以外の各団体の協力が不可欠。新推進方策のように具体的な目標を設定し、達成へ向け取り組んでいただきたい」と要請した。
