見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全建】 地域ぐるみでCCUS促進／新たに地域推進委員会も
2021/07/20業界動向
建設メール
全国建設業協会（全建、奥村太加典会長）は、建設キャリアアップシステム（CCUS）の普及促進に当たり、新たに「地域ぐるみCCUS普及促進プロジェクト」を展開する。先行的な取り組みを実施している都府県建設業協会を登録するほか、8月中には労働委員会の下に「地域CCUS推進委員会」を設置し、各種検討を行う。
CCUSにおける会員企業の事業者登録数は2020年度末で全体の2割程度にとどまっているのが状況。中小企業中心の全建会員では、普及の促進に限界があるとの見方から、地域ぐるみで取り組みを実施する方針を決めた。
まず全国の都道府県建設業協会に対し、CCUSを先行的・積極的に推進している「先行的取組協会」としての登録を打診。その結果、宮城、栃木、群馬、埼玉、東京、山梨、長野、愛知、京都、大阪、兵庫、奈良、岡山、島根、山口、宮崎、鹿児島、沖縄の18協会が第一次登録となった。
登録した各協会では、▽事業者登録数の目標設定とフォローアップ▽直轄Cランク推奨モデル工事への積極的参加▽地方公共団体へのCCUS活用工事のインセンティブ設定の働き掛け▽会員企業に対する積極的な普及活動の実施▽現場見学会などの実施▽建退協CCUS活用電子申請方式の導入勧奨―などに取り組み、優良事例を他協会へ情報発信し、波及効果を高める考え。
先行的取組協会は今後、第二次、第三次という流れで随時増やしていく見通しで、登録した協会からは全建の地域CCUS推進委員会にも参加してもらい、そこで現状把握や分析を行う。21年度内には方向性を打ち出す方針だ。
