見たもん勝ち ～建設業応援団～
【BIM／CIM】 20年度の活用件数は515件に増加
2021/07/28特集企画／ＰＲ
建設メール
調査、設計段階から3次元モデルを導入するBIM／CIMの運用拡大を進める国土交通省は、2020年度に設計業務で389件、工事で126件の計515件で活用した。19年度は設計業務で254件、工事で107件の計361件の活用だったため、大幅に増加している。国交省では、2023年度までに小規模を除く全ての公共工事でのBIM／CIMの原則適用に向けて段階的な適用拡大を図る方針で、21年度は大規模構造物の詳細設計で原則として適用。大規模構造物の詳細設計以外の事業の初期段階や大規模構造物以外においても積極的な導入を推進する。
また、BIM／CIM活用業務・工事の発注者から受注者に対する要求事項（リクワイヤメント）に関しては運用を修正。目的を「円滑な事業執行」に限定し、発注時には実施内容に合わせて「実施目的」を示す運用に変えた。
3次元データ活用などに向けた人材育成にも力を入れており、3次元情報の利活用（モデル作成、照査等）ができる人材を速やかに育成するため、全国の地方整備局等の研修で共通して使用できる研修プログラム、テキストを作成し、研修人数や回数等の規模に対応した研修を実施している。4つの整備局で設置する人材育成センターの研修では、モデル事務所の事業とも連携し、AR（拡張現実）、VR（仮想現実）の活用など体感型の研修を実施するとともに、民間業界団体が行う講習会との連携も検討する。
なお、12年度から20年度末までのBIM／CIM活用件数は累計で業務934件、工事572件の合計1506件となっている。
