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【関東整備局就任インタビュー】 塩井直彦河川部長「治水対策を着実に進める」
2021/08/25インタビュー
建設メール
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就任の抱負を述べる塩井部長
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関東地方整備局の塩井直彦河川部長は就任インタビューで「改めて現場のニーズを感じつつ、また河川事業は長期にわたる仕事であり、先輩方のご苦労を踏まえつつ、進めていきたい。特に関東は首都圏を抱えており、気を引き締めて取り組みたい」と意欲を示した。注力したい仕事として「現在進行中の荒川第二・三調節池や京成本線の荒川橋梁架け替えなどの治水対策を着実に進めたい」との認識を明らかにした。
地方整備局への着任は2010～14年の中部整備局以来7年ぶり。関東の勤務は初めてで「首都圏を流れる利根川、荒川、多摩川などの大河川があり、組織も大きい」と説明。これまで中部や九州を経験したが「各地方整備局の取りまとめといったイメージがある。その点を意識して取り組みたい」と語る。
3月に策定した河川ごとの流域治水プロジェクトについては「近年の激甚化する集中豪雨などを踏まえて、河川管理者のみならず、流域全体として関係者が協働して進めるもので、各方面の理解と協力を得ながら推進したい」と今後の方向性を示した。
河川DX（デジタル・トランスフォーメーション）の推進では「全体としては管内図の3次元化になるが、各事務所ごとに業務の内容が異なるので、それぞれのメニューに合わせてデジタル化を進めたい」と述べる。
思い出に残る仕事は、1999年に着任した九州地方建設局の筑後川工事事務所調査課長時代に「高潮による浸水を解消するための水門整備に向けた住民説明会で、住民の方々から拍手をいただいた」とし「住民の方々に喜んでもらえるような事業が大切」と振り返る。
【略歴】しおい・なおひこ
1993年北海道大学工学部土木工学科卒業、同年建設省建設経済局建設振興課採用。近畿地方建設局兵庫国道工事事務所工務課、九州地方建設局筑後川工事事務所調査課長、中部地方整備局三重河川国道事務所長、環境省大臣官房総合政策課調査官などを経て7月1日から現職。51歳。北海道函館市出身。趣味はコロナ禍の巣ごもりで「最近は映画鑑賞が多い。洋画のSFやサスペンス」だという。
