見たもん勝ち ～建設業応援団～
元請け建設業団体会員は市場規模8割の企業がCCUS登録
2022/01/25業界動向
建設メール
建設キャリアアップシステム（CCUS）運営協議会の運営委員会が25日に開かれ、現在の登録状況や利用推進に向けた取り組み、今後の課題などを関係団体が協議した。今回、建設市場における元請け完工高シェアと事業者登録の進展状況が報告され、建設市場全体で見ると、元請け完工高の3分の2を担う企業がCCUSに登録済みで、特に元請け建設業団体会員企業では、市場規模の8割を担当する企業が登録済みであることが分かった。
日本建設業連合会、全国建設業協会、全国中小建設業協会を対象とする元請け建設業団体会員企業の登録状況によると、昨年12月末の時点で元請け完工高300億円以上の企業は97社中89社が登録済み（登録率98％）。また、10億円以上300億円未満の企業は2687社中1505社（同64％）が、10億円未満の企業は1万5316社中4067社（同36％）が登録済みとなり、9月末時点と比較すると、いずれも登録率が14％増加した。
経営事項審査を受審している設備企業・ハウスメーカー等でも、12月末時点で元請け完工高300億円以上の企業は111社中77社（登録率73％）、10億円以上300億円未満の企業は2964社中1123社（同43％）、10億円未満の企業は11万6409社中2万1497社（同24％）が登録済みとなり、9月末時点と比較して、それぞれ登録率は8～9％の増加となった。
昨年12月末時点における事業者登録数（一人親方除く）は10万9478社、技能者登録数は79万1678人で、技能者登録数は年度内に90万人に迫るペースで増えている。カードタッチによる就業履歴数は1930万7827件で、現場での利用数が大幅に伸びた。登録技能者のうち、55歳以上が約27％、29歳以下が約22％で、登録率は20歳代や30歳代前半は比較的高くなっている。就業履歴があるのは約22・6万人（29％）で、半数の約11・3万人は就業履歴数が1～10回だった。
法人・個人、資本金規模別CCUS登録状況を見ると、資本金5000万円以上の事業者で加入比率が3割を超えているのに対し、事業者数が多く、比較的登録数が少ない資本金1000万円～5000万円の事業者の加入比率は22％と低く、登録の促進が課題となっている。
