見たもん勝ち ～建設業応援団～
【22年度予算案】 埼玉県の投資的経費は5・4％増で1822億円に
2022/02/15建設時事
建設メール
埼玉県の2022年度当初予算案の概要が明らかになった。一般会計は2兆2284億5900万円で前年度比5・1％増。公共事業費は1011億円で、同3％増となり2年ぶりに1000億円台に回復した。投資的経費については同94億円増の1822億円（5・4％増）となり、「防災・減災、国土強靱化計画のための5か年加速化対策」など防災・減災対策を強力に推進する。主な事業では、埼玉版流域治水対策の推進に140億2600万円を投じるほか、特別支援学校の整備には総額48億9500万円を充てる。特色ある県営公園の整備では、大宮スーパー・ボールパーク構想の基本計画を作成する。新規事業では、屋内50m水泳場およびスポーツ科学拠点施設の整備に向けた調査・検討費を計上している。
埼玉版流域治水対策の推進では、河道や砂防関係施設の整備などを集中的に行い「防災力」を高めるとともに、水害リスク情報の充実など「減災力」も高める施策を進める「流域治水」をあらゆる関係者との協働により推進する。
特別支援学校の整備では、23年度開校予定の県東部地域特別支援学校（仮称）および高校内分校3校の整備、23年度供用予定の川越特別支援学校と三郷特別支援学校の増築、24年度開校予定の高校内分校3校の整備、26年度および28年度供用予定の川口特別支援学校の増築を行う。
特色ある県営公園の整備は5億1400万円の予算額。大宮スーパー・ボールパーク構想の基本計画作成、大宮公園の修景池のかいぼり実施、熊谷スポーツ文化公園へのデジタルサイネージ設置に向けた調査・設計、埼玉スタジアムの大型映像装置更新などに取り組む。
新規事業となる屋内50m水泳場およびスポーツ科学拠点施設の整備に向けた調査・検討には、4900万円を計上。屋内50m水泳場整備にかかるPFI事業実施に向けた要求水準書の作成、整備予定地のボーリング調査実施、スポーツ科学拠点施設の事業手法・整備範囲の検討を行う。
鉄道事業者への要請に向けた共同調査には4400万円を充てる。埼玉高速鉄道線延伸の鉄道事業者への事業実施要請に向けて、速達性向上事業に関する計画素案作成のため、ボーリング調査などを、さいたま市と共同で実施する。
