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【コンクリート工】 生コン情報の電子化へJIS規格改正に反映を
2022/03/02建設時事
建設メール
コンクリート工の生産性向上を進める国土交通省は、1日に有識者や関係者による協議会を開催し、要素技術の一般化・規格の標準化や生コン情報の電子化など全体最適を図る手法について議論した。生コン情報や帳票類の電子化では、ペーパーレス化を確立するために現在使用されている紙の伝票等の電子化を目的に、23年度のJIS（日本産業規格）規定改正に反映させることを目指す。
また、生コンに関しては、新たな技術を活用した全数測定による品質管理試験を進めており、画像とAI（人工知能）によるスランプ推定のさらなる精度向上に加え、空気量・圧縮強度・温度の全数計測技術を確立し、受発注者間の合意形成につながる管理基準案策定を検討していく。
プレキャスト製品のさらなる活用に向けては、プレキャストの優位性を含めた総合的な評価（VFM）を取り入れた導入促進の検討として、2022年度には新たな評価手法を確立するための試行業務を実施する方針を示した。本年度に実施した設計データによる比較検討結果を踏まえて評価項目、評価指標を決定し、試行を通じて妥当性を検証する。
今後の展開のうち、短期的な目標では、全体最適とコンクリート打設効率化の検討で各種ガイドライン周知のための方策やガイドライン改定に向けた検討を行う。現場作業の工場製作化に関しては、プレハブ鉄筋に関するガイドライン策定、各種通知の認知、活用の調査などを予定している。
