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【技術指針改定】 シールドトンネル施工の安全・安心指針を反映
2022/03/03建設時事
建設メール
国土交通省は、直轄土木工事で適用する「土木工事安全施工技術指針」を改定した。昨年12月に策定した「シールドトンネル工事の安全・安心な施工に関するガイドライン」の内容を主に反映させており、ガイドラインを踏まえた安全な施工に努めることや、事前調査および施工計画における留意事項、適切な避難のための避難基準の策定、周辺の生活環境への配慮などを定めた。指針の改定は地方整備局へ通知するとともに、施工業者や地方自治体にも周知を図っている。
改定内容のうち、シールドトンネル工事に関しては、汚水・添加材の調整と管理、切羽圧力の管理、排土量管理、裏込め注入、線形管理、掘削管理、シールドの姿勢制御などで適切な管理を求めている。施工管理全般では、事前に定めたリスクへの対応に従って確実に施工管理等を行うほか、地盤条件、トンネルの大きさ等を考慮したシールド掘進、地盤を緩めることがないように施工管理を行うことを加えた。
国交省では、鉄道・運輸機構やネクスコ東日本が進めるシールド工事現場付近において陥没事故が相次いだことを受けて、昨年9月に施工技術検討会を設置。今後も幅広く活用が見込まれるシールド工法の実施に当たり、周辺地域の安全対策について技術的に有用な知見を反映させたガイドラインをまとめた。
