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【経審改正】 CCUS導入状況で加点／新たにWLBの評価も
2022/03/14建設時事
建設メール
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ＷＬＢに関する取り組みの審査基準と評点
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国土交通省は、14日に開いた中央建設業審議会の総会で、経営事項審査（経審）の改正内容を示した。新たに建設キャリアアップシステム（CCUS）の事業者登録を行い、現場にカードリーダーを設置するなど就業履歴の蓄積に必要な措置を講じている元請け企業へ加点するほか、ワーク・ライフ・バランス（WLB）に関する取り組みの評価新設、建設機械の保有状況評価における対象機械の追加、環境への配慮の審査基準に「エコアクション21」を追加することが柱となる。改正内容が総会で了承されたことから、今後は6月に告示改正を公布し、2023年1月の施行を目指して必要な手続きを進める。
CCUSの関係では、元請け企業がカードリーダー設置など就業履歴蓄積のための措置を講じていることを評価する。加点要件は、直近事業年度に施工した全ての元請け工事において、CCUS上の現場登録およびカードリーダー設置等の就業履歴を蓄積するために必要な措置を講じていることとする。民間を含めた全ての工事の場合は15点、全ての公共工事の場合は10点をW1評点で加点する。運営上は、要件に該当する旨の誓約書の提出と抽出調査等による確認を経て加点を行う。ただし虚偽の申請が明らかになった場合、建設業法第28条に基づく営業停止処分等に該当する恐れがあることを明示する。
WLBに関しては、内閣府が定める現状の認定制度「えるぼし認定」「くるみん認定」「ユースエール認定」を対象とし、経審上でも同様の加点評価を採用=表参照=。審査基準日における各認定取得をもってW1評定で評価することとし、複数の認定を取得している場合は、最も評定の高い認定を加点対象とする。
建機の保有状況では、地域防災の観点から現在の加点対象機種（6機種）以外にも対象建機を追加する。新たに加点対象となるのは▽ブルドーザー▽モーターグレーダー▽トラクターショベル▽パワーショベル▽ドラグショベル▽ドラグライン▽クラムシェルのほか、締固め用機械でロードローラーや振動ローラー等、解体用機械でブレーカ、解体用掴み機等で、高所作業車も対象に加える。さらに、現行では最大積載量5t以上の大型ダンプのみが加点対象だが、5t未満のダンプも災害対応時に活用されている状況を踏まえ、土砂運搬が可能な全てのダンプを加点対象とする。
環境への配慮では、中小企業でも取得が容易な環境マネジメント認証「エコアクション21」を加点対象とする。ISO14001の5点よりも低い3点の評価とし、両方の認証を取得している場合は合算せずに5点のみの評価となる。
