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【関東整備局】 小規模工事ICT施工で活用「手引き」を全国初策定
2022/04/05建設時事
関東地整発
関東地方整備局は、ICT施工の中小建設業への普及拡大に向けた「小規模工事ICT施工活用の手引き（案）」を全国で初めて策定した。地方自治体の工事では小規模な施工数量の現場が多く、レーザースキャナーやUAV（ドローンなど）といったICT建機を導入しても費用対効果が出にくい―という課題解決を目指すもの。
手引き（案）のポイントは、段階を踏んだICTの導入と小規模現場に効果が出やすいICTの選択で、無理なくICTを導入するための段階として①ICT機器の有効活用②ノウハウの蓄積③さらなるICT機器の有効活用―を提示している。
まず、ICT機器の有効活用では、身近な作業から効率化するもので、TS（トータルステーション）とデータコレクタ（小型バーコードリーダー）を使用し、通常工事で部分的に3次元設計データを作成。施工時に活用する。簡単な丁張りや目印の活用で実施し、TSにより位置出しを行う。
ノウハウの蓄積では、3次元設計とTSの有効活用を実施する。それまでに作成した3次元設計データを他の現場における丁張設置や構造物の位置出し誘導に活用していく。また、3次元設計データを出来形形状のみでなく、周辺のデータまで作成することで、活用効果の幅を広げる。
さらなるICT機器の有効活用に向けては、手持ちの小型建機に後付けできる、中小規模土工向けのマシンガイダンスシステムの商品紹介とTS測位によるICT施工例を提示している。
手引き（案）の詳細は、ホームページ（https://www.ktr.mlit.go.jp/dx_icon/iconst_00017.html）を参照。
なお、同時に「3次元設計データ作成の内製化実現のための手引き（案）」も策定した。
